花火の仕事・花火職人になりたい

 最近は各地で花火職人を志す若者が増えているといいます。
 単に「カッコ良さ」だけでなく、花火を通して、「多くの人を楽しませ、感動と夢を提供する」というような意欲を持った花火職人がどんどん増えることはとても喜ばしいことです。
 さて花火の仕事といっても色々です。ここではいくつか解説してご紹介しましょう。
●花火師・煙火業者の仕事
●花火屋さんに就職して職業として花火に携わる。
●本業をやりながら夏の間だけ手伝い花火師になる
●花火を自分でも打ち上げたい(アマチュア花火師・非営業行為の打ち上げ・夏期の打上手伝い花火職人)
●女性でも花火職人になれますか?現在、女性の花火職人、花火業者はいますか?
●花火プロデューサーを目指せ
●特殊効果花火
●花火づくりをパソコンでシミュレーション
●花火大会主催に参加する

花火師・煙火業者の仕事
    
 さて俗にいう「花火師」というのは、あくまで花火業界外の人の用語といえます。ですから業者が自ら花火師を自称する、というのは少ないのかもしれませんね。ただ、外の人間としては尊敬の念をこめて花火師さんとよぶことにしましょう。
 ではその「花火職人」の定義はどんなものでしょう?それは(少なくとも)自分で構想した花火を、自分で火薬を配合し、造り上げ、そして打ち上げる人、ということになりましょう。
 業界では製造・打ち上げをしている業者を「花火師」、打ち上げ・企画のみの場合は「花火屋」あるいは「打ち上げ屋」と称している場合もあるようです。
 そもそも煙火業者・花火屋はどのような仕事をしているのでしょうか?花火そのものの製造はもちろん花火大会での準備、打ち上げ、後片づけなども中心的な仕事になります。それではまず代表的な業務をいくつかあげてみましょう。

★花火=玩具花火、煙火企画・製造・仕入れ・販売・委託
 構想から火薬の調達、配合、星作り、組立、仕上げ、貯蔵までの一環作業。製造をしていない業者は製造業者への発注、完成玉の仕入れ。
★花火大会の企画立て、消費許認可代行
★花火大会、その他=運動会、イベント(学園祭、結婚式)、祭りでの打合せ、資材運搬・搬入、設営、打ち上げ、撤収、事後点検などの一連の作業
★花火の輸出入等貿易業務

 などです。しかし全ての業者がこの全ての仕事をしているわけではありません。例えば工場を持たず、企画と打ち上げ業務のみ、製造販売のみなど各業者によりその守備範囲は異なります。
 いずれにしても業務の最盛期は夏場になります。。炎天下でのとくに打ち上げ準備は肉体的にもかなり厳しい仕事といえます。(写真上・10号玉の装填、左・花火の組立作業)
 一般の人がイメージする「花火師」は、「花火を作る人」もしくは「花火大会で花火を打ち上げている人」というようなものでありましょう。では花火好きの個人が、この「花火を取り扱う仕事」に携わるにはどうすればよいでしょう。これにもいくつかの道が考えられます。

花火屋さんに就職して職業として花火に携わる
  
 それにはどうするか?簡単には、最寄りの花火業者の門をたたく、ということになりましょうか。特に自分で花火を作りたい、作った花火を打ち上げたい、という火薬に直接関わる場合には、花火業者に就職するしか方法はありません。日本の煙火店(花火会社)は一般に小規模で、求人情報誌に募集広告を出すような例はごく希(ほとんど無い)ですので、なおさら個別にあたるしかありません。煙火協会、煙火芸術協会などでもなんらかの紹介があれば適切なアドバイス(就職斡旋ではない)をさしあげられるでしょう。
 さて、花火屋さんの門をたたくその前に、花火の仕事を望むあなたの「志」が問題になってくるようです。あなたはどういう形で花火の仕事をしたいと思っていますか?単に「日本一の花火師になりたい」というようなものでしょうか? 様々な煙火業者の門をたたく時、おそらくどこの業者さんからも最初に聞かれることは同じことでしょう。つまり、一生どこかの煙火業者で従業員(正社員)として花火の仕事をやりたいのか?独立して煙火店を経営したいのか(日本国内ではかなり難しいですが)? 花火の流通や貿易の仕事をしたいのか? 演出家としてと工場をもたない企画会社をやりたいのか?というような「志」です。それらによって適切な煙火業者も違ってきますし、勉強の仕方も変わってくると思います。(写真・枠仕掛けの取り付け作業)

本業をやりながら夏の間だけ手伝い花火職人になる
   
 煙火業は一種の季節労働です。猫の手も借りたいほど人手が必要な夏場に比べれば、他の季節は本来の従業員(正社員)とパートさんだけで必要充分です。そこで煙火業者の規模、担当する花火大会数によりますが、夏場には多くの臨時の「手伝い要員」が不可欠になってきます。こうした形で花火に関わる方法もあります。
 この場合もまた、業者との特定の縁故関係がなければ、直接煙火業者あるいは玩具花火問屋店の門をたたくことになりましょう。ただしごく普通の「アルバイト」的な単なる頭数としての人手は、基本的には煙火店では必要としていないでしょう。
 夏が近づくと各煙火業者には、こうしたアルバイトや入社希望が殺到するといいます。そうした方々はたいてい丁重に断られるか、まったく相手にされないというような結果となりましょう。人手が必要なはずなのになぜ?と思われるかもしれません。
 現在の煙火店でこうした臨時作業員として夏場の手伝いに従事している方は、もともとが建設作業員や農業従事者、工事関係者など、工事、建設、電設現場での実務の経験がある人が自ら望んで、あるいは請われて従事している場合が多く、そうでなくてもこうした経験者の縁故関係から永年実地指導を受けてきたような個人がほとんどです。危険物を取り扱う作業ですから、正社員以外の人員を使うとなれば、監督にあたる煙火業者にとっても従事者と観客の安全のため、永年に渡って気心と技量の知れたなじみの作業員であることを望んでいるようです。臨時作業員であっても設営の技量や経験とチームワークが重要ですから、こうした形で花火に関わりたい場合も、最盛期を迎えた夏前などではなく、シーズンオフからのアプローチとコネクションづくりが大切といえるでしょう。たいていの煙火業者では、最盛期前では必要な人員の手配(毎年決まった人に依頼)や、打ち上げ場所ごとのチーム編成などをすでに終えています。ですから基本的に「人手は足りている」という場合がほとんどです。
 こうした季節作業をするためでも、下記の打ち上げのための「資格」を煙火業者などの所属であらかじめ入手する努力が必要になってきます。(写真・打ち上げ準備作業には多くの人手が必要だが不足しているわけではない)

花火を自分でも打ち上げたい
(アマチュア花火師・非営業行為の打ち上げ・夏期の打上手伝い花火職人)

     
 花火は法令(火薬類取締法)上は、玩具花火と煙火に分けられます。玩具の説明は不要ですね。煙火の範疇は広く、この中にいわゆる「打ち上げ花火」が含まれています。この玩具よりは使用火薬量も多く、取り扱いの知識が必要な煙火は、当然ながら一般の人には購入すらできません。基本的に煙火を打ち上げるためには、「十分な知識と資格=免許」持つことが必要になります。最も汎用の資格が
「煙火打揚従事者手帳」です。
 この資格は社団法人日本煙火協会会員の煙火業者の従業員(社員)または、夏場だけの契約花火職人、打ち上げ現場作業員等が取得するもので、社団法人日本煙火協会が各都道府県支部で毎年主催する講習会を聴講することで求められます。(現在は煙火業者・煙火関連業者の従業員ではない一般の個人や団体が、直接日本煙火協会にこの資格を取得するべく申し込む事はできません)。
 また「煙火打揚従事者手帳」を所有している人が俗に言う花火師ということではありませんし、花火師としての資格を証明するものでもありません。
 過去に一部マスコミなどにより、「格好良く花火師を気取る」だけのために手帳の取得が報じられましたが、現在はそのような動機では受給資格もありませんし、発行もしていません。

従事者手帳についての詳細、また、花火職人、煙火業者正社員、従業員を目指すあなたは
社団法人日本煙火協会のホームページを参照して下さい。

「煙火打揚従事者手帳」はオールマイティではありません。これは打ち上げや現場の設営作業をするための最低限の資格です。ですからもしこの手帳を持つ人が、煙火業者の正社員、従業員でなければ、打ち上げはもちろん、火薬を取り扱って花火自体を製造、または製造に関わることはできません。それでも基本的には資格がなければ打ち上げ作業現場に立ち入ることもできません。
 またこの資格だけで煙火店を経営するなど、花火大会を請け負うような継続的な営業行為もできません。煙火店の業務以外ではもっぱら自らが楽しむために玩具よりやや大きな煙火を購入し、打ち上げることができるのみです(煙火業者、大型玩具店の指導が必要)。手帳所有者が単独で煙火を購入し、仲間内で無許可で勝手に打ち上げるなどということはできません。
 ただし正社員でなくても特定の煙火業者の雇用により、花火大会などで設営や打ち上げの手伝い(臨時作業員、契約社員、季節雇用作業員)をすることは可能です。煙火店の正社員を希望しない、または煙火店に正社員の空きがないような場合に、別の生業を持ちながら夏場だけ花火業務に携わる、という場合にも最低限の資格といえましょう。もちろん手伝いとはいえ経験を積めば、煙火業者の適切な指導監督のもと、設営業務だけでなく、花火玉の装填や打ち上げなど、より高度な作業を手伝うことができるようになりましょう。

 「煙火打揚従事者手帳」保有者が「煙火」を打ち上げる場合ですが、
 火薬類取締法では以下のように、一定数量以下ならば許可を受けないでも打ち上げられます(火薬取締法第49条無許可消費数量を簡単に書いたもの)。

6センチ以下の丸玉     50以下
6〜10センチ以下の丸玉  15以下
10〜14センチ以下の丸玉  10以下
炎管200本以下の仕掛け一台

 但しこの場合も消防への届け出は必要です。これ以上の大きさ、数量の消費(打ち上げ)またはこれ以外の煙火(使用火薬量の多い中国製の大型玩具類似品)には許可が必要です。許可は各都道府県(またはその出先機関)の知事から受けることになります(この許可申請の方法は各都道府県毎にまちまちです)。
 さてプロの煙火業者が、花火大会等で煙火を打ち上げるということになると、公園で玩具花火をやるようなわけにはいきません。花火大会ではいくつかの法的手続きをしなければなりません。この手の許認可は場所によっては大変苦労するものです。簡単に言えば(簡単にはいきませんが)、まず打ち上げ場所を確保し、その場所の所轄の地主や役所(河川敷なら建設省とか地方自治体とか)の使用許可をとります。凄い田舎でない限り、近隣住民への宣伝とご迷惑のお断りも必要です。そうそう消防署に届け出をしなければなりません。ですからこうした打ち上げ許可は、地域によって(保安距離の扱いなど)まちまちなので、煙火業者が主催者などに代行して行うことが多いようです。
   
 「花火好き」には鑑賞派と点火派があるようですが、とにかく、プロの花火屋さんのように自分も打ち上げたい、という方は最寄りの煙火業者や煙火販売の許可を持つ大型玩具煙火問屋の適切な指導を仰ぎ、従事者手帳を取得する必要があります。その上で業務を手伝うというような形で打ち上げに関わることになりましょう。
 ただし現在では打ち上げ業務は電気点火による遠隔操作が主流です。ですから「自分で火を付ける」というような業務自体がなくなりつつあります(地域差あり)。
 電気点火についても「電気屋」とか「点火屋」と呼ばれる、電気点火の機器の手配、配線・接続、点火の実際を行う専門の業者が携わる場合が多いです(こうした電気工事業者も打ち上げに直接関わり、打ち上げ現場での作業が必要なので、煙火打揚従事者資格所有)。ですから一般的なお手伝い要員の「煙火打揚従事者」の現場実務は筒をはじめとする資材運びや設営(杭打ち、筒立て、固定、玉の装填、防火作業)、撤収を中心とした身体を使う仕事がまず主体になると思います。
 また「煙火打揚従事者手帳」を機能制限したものに「煙火打揚従事者証」というものがあります。これは日付と使用場所あるいは用途(花火大会ほか)が記載されたもので、記載日付限り有効の切符のようなものです。煙火業者は、たとえば臨時手伝いの作業員に対し、安全規定を記載した注意事項と共に従事者証を必要数発行し、その日の業務にあたらせるわけです。
女性でも花火職人になれますか?現在、女性の花火職人、花火業者はいますか? 
     
 当ホームページでは、女性の煙火従事者あるいは女性の花火職人のことをマスコミが好きな「女花火師(おんなはなびし)」という言い方はしないのでこのように表記します。
 さて現役で活躍中の女性の花火職人、従業員あるいは煙火店経営者は少なからずいらっしゃいます。しかしながら経営者となると少し条件があります。それはその方が「家業の煙火店を継いだ」か「経営に関わる煙火業者のもとに嫁いだ」かという場合が多い、ということです。花火業界では女性を敬遠しているわけではありません(ね?)。もちろん現在では男性と同様に煙火店に就職した女性正社員で、製造や打ち上げに従事している方やパートタイムとして働いている方もたくさんおります。
 こうしたかたちで花火の仕事に関わる女性が作る次のホームページも覗いてみましょう。

甲州花火元祖・株式会社齋木煙火本店
 同煙火店で営業担当の平岡さん(女性)が作るページ。自社の紹介と展望を掲載。花火自体ももちろんですが、携わる花火師さん達の日常に温かい目がむけられています。

 経営者でなくとも、煙火業では多くの女性が「花火に関わる仕事」をしています。一般の、花火を企画し、作って打ち上げる業者では、たくさんの工程と作業があり、女性の仕事も多くなっています。ですから正社員ばかりでなくパートさんとしても、工場などでは多くの女性が毎日なんらかの花火の仕事をしているといってよいでしょう(写真下・玉貼り作業)。パートといってもベテランの女性なら「男顔負けの」年期の入った仕事をスピーディにかつ丁寧にこなし、煙火業者にとっても欠かせない存在です。
 ここで重要なのは、女性かどうかより前出のように「貴女がどういう形で花火の仕事と関わりたいのか?」という志です。たとえば男性と同様に汚れてもいいから、打ち上げ現場で働きたい、火薬を扱って自分だけの花火を造りたいという女性にとっては、女だからという理由で営業や事務職に配置されたのでは不満ですね。しかし企画、営業や経理、事務もまた大切な煙火店の業務で、同時に花火に関わっている仕事であるわけです。ですから何でもいいから花火に関わる仕事に就きたいのか?職人さんになりたいのか?それによって違ってくると思います。それをはっきりさせてから、貴女に望むような仕事(たとえば花火づくり)をやらせてくれる業者を選ぶというのが適切だと思います。いずれにせよ腰を据えて取り組む姿勢が大切なようです。2〜3年で辞めてしまうような方は、女性でなくても煙火業者は歓迎しません。
 現在では、やはりそれほど多くはありませんが、煙火業者の従業員として「花火」を仕事にしたいという意欲を持った若い女性が現れ始めています。江戸の昔ならいざしらず現代の花火業界は女人禁制の世界ではありません。ただ伝統的な職種であるだけにそういった部分が皆無ともいえないでしょう。どのような業種でもそうであるように適材適所と考えて下さい。次の項目をご覧になり、未来の女性花火プロデューサーを目指すのもまた「女性ならでは」選択肢ではないでしょうか?

花火プロデューサーを目指せ
     

 将来の花火業界にもっとも必要なポストは、花火打ち上げの総合的な企画・演出を高いレベルで創造できるプロデューサーでしょう。今後日本の花火界も欧米の影響を受け、花火大会もよりエンターテイメントを考える方向に向かうことでしょう。もちろん伝統的な日本の花火といかに融合させ、活かし、そしてより観客を楽しませるか?花火と花火大会の総合プロデューサーが求められています。 当然ながら花火づくりにも精通し、芸術面、営業面でも手腕を発揮しなければなりません。また、現在でも工場を持たずに、プロデュースだけの業務をしている花火屋さんがあります。このような形態は、もはや新規に大規模な工場を造り得ない日本国内にはふさわしい業務展開ともいえます。さらに企画・演出の仕事ですから、性別は関係ありません。女性で花火に関わる仕事をしてみたい方は、今後はとくにセンスが発揮できる分野と思います。
 一発一発の花火は芸術作品であります。花火職人達が創意工夫を重ね、こうした芸術を完成させることで日本の花火は高い技術を持ち得ました。今後はではその花火を用いて、「いかに観客を楽しませるか?」というような目的で花火大会全体の打ち上げを統括し、一幕のショーとしての演出が不可欠となっていくでしょう。それはまた素晴らしい総合芸術ではないでしょうか。
特殊効果花火専門家を目指せ
       

 現在、日本がアメリカ等に比べてやや立ち後れている分野がこれです。映画や演劇、イベント、ショーなどで使用される効果用の花火のことです。アメリカでハリウッドの映画産業を中心にこの技術は主に映画の特殊効果用として飛躍的に進歩してきました。現在多くのSFX と呼ばれる特殊映像ではコンピュータが使用されています。しかし爆発、炎上などのシーンは実際に火薬が使用される場合がほとんどです。最近の例では「インデペンデンス・デイ」のホワイトハウスの爆破シーンでその技術が遺憾なく発揮されています。ミニチュアのセットをいかに「効果的に爆破するか?」に爆破担当の特殊効果の専門家は工夫をこらしました。そのために専用の爆破装置を考案したり、と蓄積したオリジナルのノウハウも素晴らしく、こうした専門技術で特殊効果花火のみで、飛躍的に業績を伸ばしていきます。日本では消防法の違い、映画産業の規模などアメリカと同様にというわけにはいきません。しかし日本での特殊効果分野のエキスパートを目指すのも、花火に関わる発展性の高い専門職であると思います。
花火づくりをパソコンでシミュレーション
      

 さて現在の日本ではどうあっても、アマチュアが趣味で火薬を使って花火を造り、打ち上げることはできません。
 花火づくりと打ち上げの仕事を疑似体験してみたい方は、最近発売の花火シミュレーションゲームソフト「
花火職人になろう普及版/豪華版(CD-ROM Windows 95専用)発売元・魔法株式会社」はいかがでしょう。自分で考えて作った花火で競技会を勝ち抜き、賞金で工場を拡張、師匠を凌ぐのが最終目標というものです。星を込め方で実際の打ち上げが変化するという、花火シミュレーションは良くできています。同時に、優れた玉を生み出すには相当時間の試行錯誤と根気が必要で、この点がまた実際の花火づくり同様の手間ものなわけでもあります。現実に火薬を扱って好みの花火を上げてみることは叶わないわけですから、パソコン画面内とはいえ花火の仕事のうち、最も創造性を要求される部分が体験できるのですから花火好きには楽しいソフトといえましょう。
 なお発売元ではこのソフトを使用して作ったオリジナル花火のコンテストも開催しています。
花火大会主催に参加する
     

 その昔、花火といえば米相場と同様に資産を食いつぶす「道楽」であったようです。金持ちのお大尽の遊興の対象でもありました。金持ちか普通の庶民であるかにかかわらず、純粋に「花火を愛してやまない」人々の熱中と道楽が、今日の花火文化のある部分を支えてきたことはまちがいありません。
 いっそのこと自らが花火大会を主催してしまう。それは無理、なら少なくとも花火大会運営のスタッフの一員になる、というのも花火を愛し、楽しむ者の道ではないでしょうか?
 自分たちで花火愛好のグループを作り、仲間内の打ち上げではなく、観客の居る花火大会を主催している例がいくつかあります。
 地元の花火好きが集まった秋田県大曲市の
「大曲花火倶楽部」は、好きが高じてついに冬の花火大会「新作花火コレクション」を開催するに至りました。
 夏の花火大会を年々充実させている大阪の「平成淀川花火大会委員会」は、日本一の教祖祭PL花火芸術に追いつき追い越せとがんばっているようです。山形の「山形青年会議所」「鶴岡青年会議所」の若いグループは山形花火大会、赤川花火大会を企画・運営しています。
 さらにこれまでは、花火大会といえば予算だけ伝えて中身は煙火業者にまかせきり、ということが普通であった各自治体の主催者側にも少しづづ変化が見られてきています。自分たちの主催の、地元の花火は自分たちで演出し、独自なものを創り出そうという意欲です。
 こうした有志による運営は、ともすれば運営者自らの自己満足に終わってしまうでしょう。しかしながらここに挙げた事例では、運営者の熱意は花火に形を変え、共に楽しもうというメッセージとなって観客に向けて発せられているようです。「花火への熱い思い」は必ず、プログラムのたてかたや、観客の誘導、大会の広報など運営の様々な部分で訪れる観覧客にも伝わってくるものです。  
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