花火野郎の観覧日記2026

観覧日記その5 8/29
第98回 全国花火競技大会 大曲の花火

  
秋田県・大仙市

    

昼花火の頃は青空

10号玉芯入割物の部 優勝
昇銀竜五重芯変化菊
株式会社小松煙火工業

10号自由玉の部 優勝
幽玄夜桜
株式会社小松煙火工業

10号玉芯入割物の部 準優勝
昇り曲導付五重芯変化菊
野村花火工業株式会社

10号玉芯入割物の部 優秀賞
昇り銀竜付五重芯菊先紅銀乱
有限会社伊那火工堀内煙火店

10号自由玉の部 優秀賞
8月の月暦
株式会社芳賀火工

10号自由玉
六花
信州煙火工業株式会社

10号自由玉の部 準優勝
命の余韻
株式会社北日本花火興業

10号自由玉
虹華の雫
新潟煙火工業株式会社

広告仕掛スペシャルスターマイン
株式会社北日本花火興業

特別プログラム 光炎
野村花火工業株式会社

特別プログラム 光炎
野村花火工業株式会社

大会提供花火「栄光への讃歌」

大会提供花火「栄光への讃歌」

大会提供花火「栄光への讃歌」

大会提供花火「栄光への讃歌」
    
 2023年以来だ。2024年も行こうとしたが雨模様で不参。2025もチケットや駐車場も予約してあったが、仕事疲れで体調を崩し不参。いずれもテレビ観覧となった。
 このところ日本全体でゲリラ豪雨など大雨の災害が続いている。秋田県も直前に大雨に見舞われ、大仙市も開催週は当初ずっと雨という予報。開催地元からも会場河川敷が雨続きでぬかるんでいるため、相応の足回りで来て欲しいと毎日のようにSNSなどで情報が発信されていた。こういうところは良い時代になったものと感嘆する。スマホが蔓延する以前は、当日大曲駅に着いて初めて順延を知るというような事態さえあったのだから。
 幸いに開催の土曜日だけ奇跡的に天候が持ち直すという予報に変わり、意を決して出かけることにした。
 往路は主に栃木県、福島県内でワイパー全開の土砂降りの中を高速走行。出発が午前4時とまだ暗いのでどこを走っているかわからないほどの降り。仙台を過ぎてようやく上がり、そこからは陽も差し込むほどの天気だった。そして現地は曇りながらも雨の気配はなく、このまま花火終了まで持ってくれと願う。
 無事に予約していた有料駐車場に午前10時過ぎに入庫。そこから近くのショッピングセンターで飲み物など購入。駐車場近くに野球場があるような大きな公園があり、そこからほどない距離の飲食店で早めの昼食後、木陰にチェアリングして午後を過ごした。炎暑の夏だが気温はさほど高くなく、快適な午後だった。駐車場から花火通り商店街など目抜きの場所は結構遠いので駅方面にもまったく行ってない。時折親子連れが公園に来て遊んでいる。本当に今日は花火大会当日なのだろうか。もちろん夜は自宅あたりから花火を見るのかもしれないが、花火の運営にも観覧客相手の商売にも関わりのない地元住民にとっては普通の土曜の午後。それが開催日の日常なのだろう。という感じで私ども観覧客とも温度差を感じた。
 有料席のチケットを持っていても会場に入れるのは15時からなのでそれに合わせて機材を運び入場。そして観覧場所から会場全体を見回すと、ああ、またここにやって来た、と感慨深い。大曲は特別、そう思いながら30年以上が経過した。
 17時10分開始の昼花火の頃には会場上空には青空が広がるほどの天気になった。昼花火は今年は地上落下が多発して残念だった。主に煙竜など、パラシュートで星を吊った仕掛けでそれが落ちてしまうわけだが次から次へと地上落下するのには驚いた。星が地上でしばらく燃焼していたりで何度か打ち上げ場所の安全確認で中断したほど。この地上落下は夜の部の創造花火でも多発して、星が燃え切らずに落ちるとかたびたび進行が中断した。大曲でこうした現象は減点対象なので残念な成り行き。
 昼花火の時点で株式会社マルゴーが出品を辞退したとのアナウンス。赤川花火で黒玉が地上開花し、観客に怪我人が出たことで自粛したと思われる。
 昼花火後は17時45分頃からドローンショー。夜の部は予定通り19時からスタート。しかしオープニングの800メートルナイアガラの煙がメイン会場全体を覆ってしまい、今夜はどうなるのかと一気に不安になった。大曲では常に、開催中も絶えず風向きが気になる。肝心の風はこのナイアガラの発煙で南風と分かる。予報では東まじりの順風だったが、そうはならないのが大曲。そも東の順風なんて20年に一度あるか無いかだ。この最初のワイド打ちだけでメイン会場の全体、とくに風下の北側が猛烈な煙に襲われた。しかしその後は終始ほぼ良好な風力があって、毎回の煙を押し流してくれていた。そうでなければこのまま帰っていただろう。それでも広告仕掛けなどの大量打ち上げのあとは、下流側に設置された出品社は残念なことになった。
 カメラは1台のみ。今回は10号割物競技と大会提供を中心に狙った。創造花火はいくつかの出品のみ。それと野村花火工業の特別プログラム。
 割物では地元の響屋大曲花火が自由玉で黒玉。あとで録画を見るとそれには触れずさらりと流していたが、赤川のように落ちた玉が開かなかったのは幸い。
 大曲といえば出品される煙火においてその年、そして今後の花火の一種のトレンドをさし示している、と考える。しかし今回少なくとも割物自由玉で感じたのは意外とオーソドックスというか渋めの出品が多かったということ。今年はどんな驚くようなとっておきのオリジナルが出てくるだろうと期待した、はず、なのに、色味は錦や銀、そして和火系の星を使う作家も多く、各地の大会ではふんだんにみられる時差点滅物などのカラフルピカピカを前面に出した路線は少なかった。そして時差式を親星にガッツリ使うのではなく、さりげなく芯に入れたりとか、控えめというか隠し味的なしゃれた使い方が目についた。
 創造花火はほぼ見ているだけだったが、各社の工夫が素晴らしいし、眺めるだけならこんなに近くて迫力があったか、と改めて堪能できた。
 肝心の大会提供は毎度のことながら引っ張りに引っ張ってスタートは21時18分。28社のプログラムは23番まで終了したところだ。立ち位置の関係か、16ミリでも左右が入らないほどのワイド感。久しぶりに圧倒された。毎度のことだが大会提供が終わると主にバスツアーの観覧客が一斉に帰る。そのため退場通路になる場所には、まだ競技が終わっていないのにバルーン照明が一斉にいくつも点灯される。その近くの有料席、カメラ席はとてつもなく影響されるがおかまいなしだ。
 何度も見ているから最後の10号30連発からのプログラムを見ながら撤収し、エール交換のあたりで会場を後にする。撮影最終カットは21時52分。私は10号30連打以後を撮ってないので結局全て終了は22時過ぎまで3時間ほどかかったことになる。煙が晴れるの待ったり、警察署からのお知らせとか様々なアナウンスで一社不参加なのにもかかわらず進行は随分遅れた。
 駐車場までは徒歩30分ほど。近くには大型バスの駐車場もあり、少し渋滞したが大曲ICインは23時10分頃。横手IC付近だけで多少渋滞したが東北道までほぼ順調な流れ。仙台に達する前から繰り返し雨模様になり速度も上がらなかった。途中仮眠休憩をしながら無事に帰宅は7時30分。

INDEXホームページに戻る
日記のトップに戻る