花火野郎の観覧日記2025

観覧日記その11 11/1
第94回 土浦全国花火競技大会

  
茨城県・土浦市

    

10号玉の部 優勝
昇り曲導付五重芯変化菊
茨城県 野村花火工業株式会社

10号玉の部 準優勝
昇曲付五重芯銀点滅
茨城県 株式会社山崎煙火製造所

10号玉の部 特等
昇曲付超変化菊
山梨県 株式会社マルゴー

10号玉
昇曲導付三重芯変化菊
鹿児島県 有限会社六葉煙火

10号玉
引き藍レモン輝光・五重芯
徳島県 岸火工品製造所

10号玉
紅蓮華
長野県 有限会社華松煙火

10号玉
昇曲導付四重芯変化菊
千葉県 高城煙火店

10号玉
昇曲導付五重芯変化菊
秋田県 響屋大曲煙火株式会社

10号玉
昇曲導付五重芯菊花の極
長野県 有限会社篠原煙火店

10号玉
昇曲導付三重芯変化菊
愛知県 加藤煙火株式会社

10号玉
昇り雄花四重芯変化菊
長野県 有限会社太陽堂田村煙火店

10号玉
昇り曲導付三重芯変化菊
秋田県 株式会社北日本花火興業

10号玉
昇曲導付五重芯変化菊
群馬県 菊屋小幡花火店

10号玉
昇曲導付四重芯変化菊
新潟煙火工業株式会社

10号玉
昇曲導付四重芯変化菊
長野県 信州煙火工業株式会社
    
 2年ぶりの開催。そして回数は94回だが1925年から続いて100周年記念らしい。昨年は天候不良で中止となった本大会。のちに市長が謝罪したほどそれは問題となった。順延すればいいのに予備日が機能しなかったことももちろん有料席も払い戻し。かつての土浦は、天候が良くなるまで2週間、2度も順延した年があったくらい「内閣総理杯を預かる競技花火大会運営者としての矜持」があったのだがなぁ。
 前日からの大雨は明け方には上がり、現地の天気予報は朝から晴れマークが並んでいた。しかし現着すると空全体が曇り。晴れてきたのは15時くらいから。その後開催時間には快晴となった。問題は風向き。
 各種の予報サイトでは打ち上げ中盤まで西風。土浦で「西」が入る風向きは珍しい。過去ほとんど経験がない、と思う。何十年もメイン側で見て、濃霧で10号がまったく見えなかったことはあったけど向かい風で轟沈という記憶がないのだから半信半疑。
 風向きについては開催週に入って毎日何度もチェックしていた。もちろんそれによってどこから撮るかが決まるから。当日も事前に何度か確認したが、こればかりは現地で実際に風を浴びないとなんとも言えない。
 今回は駐車場予約サイトで事前に有料駐車場を確保しておいた。もちろん帰宅方向に近い裏手の場所。もちろん長年通っているから路駐ポイントも知っているけれど昨今は取り締まりが厳しいのと、有料席を買っているわけじゃないから何らか地元に還元しないと。まだ勝手がわからない頃はたとえば市内の学校の駐車場を利用したりしたけれど、終了後駐車場から出て最初の交差点に達するだけで数時間、という有様にそういうところは利用しなくなった。
 永いことメイン側から観覧してきたが、昨今の混雑が嫌なのと、かつて撮影していた堤防道路が桟敷席に代わって利用できなくなり、その背後の田んぼや農道に移り、有志が有料撮影席を作ってくれたり、いろいろあったけれど、観覧客のマナーかなにか、その田んぼも立ち入り禁止とかでもうメイン側で明け方から待機するのもこりごりと考えている。もう何度も何度も何度も撮ったし。もういいかと。
 2023年に撮影した裏手も候補地だった。現着後、車でロケハンしてみると、その時車を停めてその後ろに三脚を建てた撮影場所は、おそらく私が土浦に行き始めて30年以上になるが初めて「駐車禁止」にされていた。200メートルほどの長さの狭い農道に何箇所も「駐車禁止」の看板が立っていた。例年は地元の客が車で乗り付けて和気藹々と観覧していた場所だが、今年はそこに三脚の壁ができていた。写真、動画愛好家の皆さん、風向き予報からまずまずの選択かと。ので、一度は撮っている場所だし止めにした。
 私の観覧場所は打ち上げ場所の西側裏手。風向きによって3箇所くらい候補があったのだけれど、結局横着というなかれ、予約した駐車場に一番近い場所にした。そして現地の日中は予報通りの西風。
 裏というけれど、土浦では裏手の例えば拓けた農道などは、たいていは花火との間に送電線が入りまくりだ。高い鉄塔が林立し、送電線が渡る位置も高い。つまり10号はともかく、スターマインや創造花火などはその開花している場所に送電線が何本も横切るようなポイントが多くそれを避けなければならない。グーグルマップでロケハンする時は注意が必要。その画面は実際の見た目より遠ざかって見える。だから現地に行って同じ位置に立ってみると事物がよほど近づいて見えるのだ。その誤差を頭に入れてグーグルマップを利用しないと。
 夕刻にヘリの4機編隊がぐるぐるしているなと思ったら、100周年を記念して陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地の協力で「ヘリコプター4機の編隊飛行」が行われたとのこと。
 今回は主に10号狙い。だから前景とかはあまり関係なく、玉だけ形よく撮れればいいので1キロメートルほどの間合いでそういう場所をチョイス。スターマイン競技と創造花火は高度が低いのでおまけ程度に撮影。
 16時過ぎに徒歩5分の撮影場所に機材を運んでスタンバる。両サイドには家族連れの一般客がずらりと並んだ。ちなみに撮影は私だけ。
 進行はLuckyFM茨城放送があるので困らない。中継は現地の特設放送ブースで行われるので、おしゃべりや解説の背後に会場アナウンスが入り込むので進行把握はバッチリ。
 17時15分にレクチャー花火からスタートするのだが、その後が意味不明の遅れで、放送によると打ち上げ前から「安全確認」て・・・。何やってんの。結局審査標準玉を打つのも10分ほど遅れた。
     

スターマイン
Sugar and Spise
新潟県 新潟煙火工業株式会社

スターマイン
In the night sky
after the rain
福岡県 高田花火工業

スターマイン
春待ちわびて、桜色
長野県 有限会社篠原煙火店

スターマイン
夜空で奏でる協奏曲II
長野県 有限会社伊那火工堀内煙火店

スターマイン
ふるさと
群馬県 有限会社菊屋小幡花火店

スターマイン
北限の布良星
宮城県 株式会社佐藤煙火

スターマイン
颯爽と吹く風になって
茨城県 野村花火工業株式会社

スターマイン
虹色の紫陽花
秋田県 響屋大曲煙火株式会社

スターマイン
降りそそぐ、雫、光、その先へ
山梨県 株式会社マルゴー

スターマイン
RAIN
山梨県 株式会社斎木煙火本店
      
 土浦では10号とスターマイン競技は打ち上げ場所が違うので、都度カメラを向け直すか、専用に複数台カメラを用意しないとならない。かつては10号、スターマイン、創造と3台も並べていたが、今回は一台のみ。
 FM実況で面白かったのは、土浦花火づくしが終わると「駅や道路が混まないうちに」帰る客が多いと解説者が嘆いていたこと。その理由として後半は前年の成績上位の煙火店が揃っているから勿体無いのでぜひ見てほしいと。その偏ったプログラム構成のせいで過去に客席に玉が落下で途中で中止した時は、その成績上位の多くの煙火店が用意した花火を2度もお持ち帰りして見ることができなかったんだけど。帰り客を足止めしたいなら土浦花火づくしは最後にやればいいのでは?
 朝から風が妙に暖かくてらしくない気温。現地に着いても上着なしでロケハンできたくらいに日中は気温が高めだった。だからと油断したわけではないが、スターマイン競技は発射位置が業者によって違うのでその度に向きを調節する。プログラム半ばで構図を確認するためファインダーを覗くと、なんか曇っている。うは、結露か。すでに保護用のフィルター面が真っ白。気が付かないでしばらく撮っていたか・・・。序盤何度か確認して問題なかったが、気温低下か、それと明け方までは大雨だったしな。あわてて、レンズヒーターを装着してその後は問題なかった。
     

土浦花火づくし

土浦花火づくし

土浦花火づくし

土浦花火づくし

土浦花火づくし
      
 スターマイン競技は全体的に、和火、ポカの引き柳、千輪ものを使用している業者が圧倒的に多かった。中には、全て和火、ほぼ全て千輪という作品もあった。ポカの柳や千輪が多いと、菊などの割物が多い構成に比べると一番大きい号数の盆の半分ほども全体形が低い位置にまとまることになる。ゆえに今年のスターマインでこうした趣向のものは低空で星が撒き散らされて私の位置からは見栄えがいまひとつだった。土浦のスターマインはやはり500メートル以下の至近の間合いで見るに限る。かな。かつて物量勝負だった頃はプログラム冊子にあるように「スターマイン日本一」を決める大会だったし私も著書にそう書いたけれど、玉数も号数も所要時間も規定がある現在はなんかこぢんまりしたスターマインになってしまった気がする。
 土浦花火づくしは、私の場所からはまぁまぁのワイド感で観覧できた。設置が弓形になっていて(右・2011年制作の空撮配置写真参照・クリックで拡大説明写真)、メイン会場に向けて弧を描いている。その斜め後ろから見ている感じだからそれほどワイドじゃ無い。しかし観ていて思ったのは、なんでこうゴチャゴチャな構成なのかなぁ。時に数種類もの玉が混在して場面場面が綺麗にまとまらない感じ。たくさん打つから一般観光客にはウケるだろうしまぁそれでいいんだろうな。
 西から北東に変わる風予報だったが、体感と煙の流れからすると、大半は、南西か西南西、最後はスターマインの煙が手前に浮いていたから、北東か北北東くらいか。FM実況に入る会場アナウンスで「煙待ち」とか言っていたからメイン側に結構流れたのだろうか。幸いほとんどの競技はクリアに見えた。しかし航空機の航路にあたっているのか、10号もスターマイン方向も開花中に何度も航空機やヘリが横切って煩わしかった。それって写り込むしな。
 これまで全てのプログラムを夢中で撮影してきたが、今回はとくにスターマインは気に入った業者だけ撮った。別にフイルム時代じゃないから片っ端から撮っても懐は傷まないけれど。かわりに10号はほぼ全て撮った。ほぼどいうのはワイヤレスのリモコンの反応がバッテリー落ちか悪くて撮り逃しもいくつか。
 撮影最終は20時15分。プログラムの予定終了時間を20分ほどオーバー。最後の7号打ちは撮らずに音だけ聞きながら撤収。すでにつくば市方面の道は渋滞していたが帰宅方向に近い駐車場のおかげで自宅着は22時。
 

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