花火野郎の観覧日記2025
観覧日記その34 7/20
第38回 須坂みんなの花火大会
長野県・須坂市
昼は戸隠そば
打ち上げ場所(左)と
観覧場所(右)
ロケーションは
変わっていないけれど
松の木の背丈が伸びた
今季はどれだけ観覧できるだろう?
これまでもそうだが、それ以上に限られた年金暮らしとなった今では、昨今の交通費、有料観覧席、駐車場料金、宿泊費の高騰は堪える。それらが今ほど負担にならなかった過去に自在に観覧できたことを懐かしむ。潤沢な費用がかけらける御仁はともかく、すでに花火に費やせる費用は上限がある。安価な夜行列車もなく、無料観覧席も制限され、その中で検討すれば、回数や、遠征は制限せざるを得ない。そんなことを考えずに行きたいところに行ける時代ではないのだと思う。もちろん一年には2、3回しか観ない一般客ならそこに数万円払えるだろうが、愛好家にはつらい。だから昨今は、有料席を買わないで場外や遠花火で観覧する愛好家も増えたと感じる。各地の多くの大会を観たいと願うコロナ前後に新たに参戦してきた花火好きには辛いご時世と思う。
この観覧が夏季の最初になる。当初別の大会を検討していたが須坂の倍の移動時間と倍の交通費がかかるし、夏場の初日、かつてを知った大会、そして距離もほどほどというのもチョイスの理由。
しかし須坂も2005年を最後に20年ぶりにもなる。2005年は特別な観覧で、親しくしていた花火仲間が若くして世を去り、この大会で追悼の花火を打ち上げてもらったからだ。当時は7月23日の日にち固定だったから、平日にあたって行けないことも多く、以降ご無沙汰となった。それから23日固定がその近辺の日曜の開催となったはいいけれど、それで翌日が仕事というと泊まりは不可。車を走らせても、終了後頑張って帰宅するだけで0時を過ぎ、早朝からの仕事はしんどい。そんな状況では観覧を躊躇う年齢になっていたこともご無沙汰の要因かもしれない。だから須坂は2002年が最初、あとは2004年と2005年と3回しか見ていない。須坂に行かなくなったけれど、担当の篠原煙火店の花火は、競技会や近隣の「常総きぬ川花火大会」で毎年の様に見てきた。当主の情熱や意向を汲んだ若手が頑張っていると感じ、ふたたび須坂で見てみたくなった。
開催場所は変わっていないが、当時駐めていた駐車場は予約サイトを利用した有料になっていた。あらかじめこれを予約しておく。
ナビに案内させたら、場所の設定が適当だったらしく、案内を終了された時には現地近くの絶対に方向転換できない、狭い住宅地の行き止まりのどん詰まりにたどり着いていた。これでは住民も自宅までバックでしか入れないだろうな。仕方なく狭い道をバックで脱出。ナビを入力し直してなんとか現着。
他に誰もいない撮影の場所取り後は、近隣の店で戸隠そばを昼食にする。戻って涼しい木陰でチェアリングしてひたすら待つ。
吹き抜ける風も心地よくいつしか昼寝をしていたところ、スマホに打ち上げ現場にいる知り合いから連絡があり、来ているならぜひお会いしたいと、篠原氏からの伝言。それで急遽打ち上げ現場に向かう。篠原氏に会うのも本当に20年ぶり。感慨深かった。篠原煙火店の現況、業界の現況、そしてこの大会の現在、色々と話を聞かせていただき、心底ありがたく感謝するばかり。煙火店を支える若手の努力、尽力、それらを聞き嬉しく思い、この晩の打ち上げが一層楽しみになった。そして強調していたのは、割物はもちろん、星打ちの仕掛けにしても使われている花火玉や星は全て篠原煙火自家製であることだった。聞けば最大は5号となっているとのこと、設置を見るに以前と比べると曲打ちなどの細かい仕掛けが相当増えていた。
この夏、各地でゲリラ豪雨被害に遭っているが、聞けば長野市から北側はほとんど降らないのだという、打ち上げ現場の芝も青々としているはずが、陽に焼けて白っぽくなっている。ということで陽射しは一日中強烈だった。
撮影場所は以前とほぼ同じだが、そこでの撮影が禁じられた年もあったらしい。目の前に並ぶ松の並木もこの20年のうちに背丈が随分伸びたと感じた。星打ちがちゃんと見えるかしら。
開始が近づく頃、花火の背後にある雲間から何度も稲光が放たれて気が気じゃなかった。雨にはならなかったがそれは打ち上げ中も続いた。
19時45分からの開始は事前のイベントが押したか、打ち上げ開始は15分程度遅れた。終了は予定通り20時30分。正味30分の打ち上げ。スタートして驚いたのは「え、こんなに近かったっけ」。20年ぶりで忘れていたのか設置が変わったのか、24ミリの横位置で余裕と思っていのが、5号ではらくらく天がはみ出していく。そもそもメインの観覧場所は打ち上げ場所と狭い百々川を挟んだ河川敷で、猛烈に近い。それでそこからさらに間合いをとった位置を最初の観覧で見出したのだが、以前と設置場所が微妙に違うのか、それでも近いと感じた。
それで縦位置に構え直すが、幅が目一杯の収まり具合。合間の空くメッセージ花火のうちに16ミリからのズームに付け替えての横位置狙いに修正。それで最後まで撮り切った。
花火内容は要所にひまわりや輪星、マーガレットなどお馴染みの玉が登場するものの篠原氏の明確な個性やロマンが玉にもタイトルにも打ち出されていた以前とはまた違った印象だった。プログラムの軸が、メッセージ花火になっていることも関係しているかもしれない。もちろん丁寧な花火と打ち上げはそのままだ。若手がそれぞれのセンスを製作に活用できるか、今後が楽しみだと感じた。
終了は予定通り。片付けて車に積み込みすぐに出す。21時過ぎに須坂長野東ICイン。上信越道はところどころ相当降ったか、路面が濡れていて緊迫。群馬県内では相当降られての帰路。花火の背後の稲光は、花火会場には影響しなかったがそういう雨をもたらしたか。
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