花火野郎の観覧日記2025
観覧日記その5 8/2
2025 松江水郷祭湖上花火大会
島根県・松江市

特急やくも |

遅い昼食は松江駅で 奥出雲割子そばを食す。 |

宍道湖の嫁が島 |

観覧場所 |

宍道湖の夕日の名所、嫁が島 |

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水中花火と打ち上げ玉共演 |

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ずっと前から知っていて、行きたいと思っていた大会だった。水郷祭の歴史は古く、昭和4年(1929)には水郷祭として花火を上げていたという。だから「日本の花火」のサイトを立ち上げて、花火大会の日程表を作り始めた頃からその大会名称は知っていた。行けなかったのは8月の初旬、多くの他の大会とバッティングしていたこと。あとは距離か。
昨年度も検討したのだけれど、思い立った時には6万円以上もするようなホテルしか空いてなくて断念した。今年は早くから対応し、駅近の安いホテルを確保できた。そして有料指定カメラ席を確保し楽しみに待っていた。この有料席だが販売システムとしては長岡のように地元優先。まず松江市民先行で売り出し、松江市内のコンビニでしか発券できない。一般販売という他府県の者が買えるのはなんと市民先行の販売日から18日も経ってからだ。つまり残り物を他府県にあてがうわけで、これでは人気の有料席は難しい。今回も一般販売開始時にはすでに売り切れとなっていた場所もあり私も買えなかった。それでもなんとか希望の席を入手できた。いよいよ売れ残った有料席は当日販売となる。松江駅構内でも当日売りが行われ、並んで買っていた客も多かった。全体としては花火有料席高騰の昨今、松江の全ての有料席はまず適正価格かと思った。後日主催者発表によると、有料席の販売率は77%。私の購入した席は約96%の売れ行きだったらしい。松江の有料席は種類が多く、価格も多岐に及ぶのでもし観るだけなら選択肢は十分かと思う。
今回のカメラ席は全体の真ん中くらい。現地で見たところロケーションや足場が良い場所は全体の1/3ほどか。しかし地元先行で販売しているのでこの1/3の部分を他府県の者が買えることはないだろう。
しかし松江。距離を考えると交通費はかさむ。新幹線と在来線で往復割引適用でも4万円を超えて、しかも片道7時間くらいかかる。時間を金で買えるお大尽なら10万円以上出せば航空機で短時間にたどり着ける。交通費、宿泊費、有料席の合計で過去一番費用のかかった観覧となった。普通の遠征大会3回分くらいか。
新幹線に乗るのは2019年以来。乗ってみるとのぞみ車両の速いこと。外国人が感激するわけだ。東海道新幹線開業以来、東京から新大阪間にかかっていた所要時間は、今では岡山まで行けてしまう。岡山からは在来線特急の「やくも」で向かうのだが、入線したそれを見て、鉄道には全く興味ない私がその車両に惹かれた。八重雲をデザインした茶色の車両はなかなかいいじゃん。
そこから途中山間を縫って走る特急はなかなか速度は上がらず、松江までは長かった。松江は水郷というだけあって水の都か、各地で渇水しているこの夏、水分に溢れている感じ。
熱中症を警戒してか、有料席の開放時間はなんと17時。西の方だから日没も遅い。打ち上げ開始は20時15分だから速攻入場したら3時間待ち。
私は17時を過ぎて入場。撮影場所に到着するも日陰もなく、かつ真向かいに日没するような夕陽の名所。最低2時間も焦がされるのは耐えられないので、ここでは指定席を購入しているなら19時現着でも十分だと思った。
駅前の国際観光案内所に行って、会場までの道のりや所要時間を聞いた。そこにはプログラム冊子は無くて、交通規制図とか、時刻表がのっているバンフしかなかった。グーグルマップで道順を調べると湖岸近くに大きな交差点があり、歩道橋も横断歩道もない。過去の経験からこれは地下通路があるのだと思ったらその通り。距離的には駅からで約2キロメートルなのだが、ほぼ炎天下の道。なんとか有料席に入場すると、リストバンドと共にプログラム冊子が配られたがそれは販売もなく、有料席購入者にのみ配られるものなのかと理解した。
正面、宍道湖で有名な「嫁が島」が、強烈な太陽光の下でシルエットになっていた。そこを挟んで4隻の台船が見てとれた。超ワイドというが、いやはやまさかこれほどとは思いもよらなかった。4隻が首を振らないと視界に入らない設置。やっちまったか・・・・。湖南地区からだと打ち上げ列が正面に相対する。画角を見るが、16ミリで台船4つを入れるのがギリギリ。そこから放射打ちされたら左右に展開する分は入らないか。あああ、11ミリとか14ミリとかもっと超広角もあったのになぁ。4箇所のうち無理なく、3つだけ入れるかとか撮影計画を悶々と悩む。カメラは予備を含めて2台持参したが三脚は1本のみ。
焦がされるものの、ちょうど嫁が島の裏に沈んでゆく夕陽はやがて空と湖面を染めて心が和む。
風は順風で最高のコンディションだった。20時から15分間のドローンショー。興味ないので観ているだけ。しかし一連のショーが終わると、スポンサー紹介が始まった。ドローンによって夜空に巨大な企業ロゴが次次に浮かび上がる。これを昔は枠仕掛けの花火でやっていたんだよなぁ。そのサイズをはるかに超える巨大なロゴ。金はかかるけれど、花火大会のスポンサーアピールはこういう時代になったんだと感慨深い。そしてドローンショーが終わるや否や4箇所からの打ち上げスタート。終始打ち上げに関してのアナウンスはない。
しかしそこからは「花火を打ってない時間はない」というくらい連続の打ち上げが45分間続く。途中で打ち上げのパターンが了解できる。玉の内容は変われど、打ち上げのパターンというかそれは常に同じ。だから初めての大会とはいえ撮りには対応しやすかった。花火担当は京都府の國友銃砲火薬店。琵琶湖や広島でも担当しているが、愛好家では有名な「國友打ち」という放射打ちが独特だ。ここでも全ての台船で見事なシンクロでそれが披露され、一瞬で上中下層全ての面を埋め尽くすその技巧に感嘆した。
向かって一番右端、北側の台船だけが積載量が多く、打ち上げが始まると、湖北側の有料席に配慮しているのか(湖北側からみると多分台船が一直線)、4つのうち北側の1隻だけでの壮大な打ち上げが何度も繰り返された。ラストには放射國友打ちだけでなく、なんと水上開花の花火まで加わりそれは見事だった。設置を見ていないので打ち込みか、あらかじめ水上に設置しているのかわからないが、なかなか大玉で一番遠い台船なのに迫力があった。
19時から交通規制で車を止めるので、帰路は超楽チンだった。なにせ広い車道を歩いて帰れるし、島根県立美術館近くの複雑な交差点も地下通路を使わずに各方面に歩けるので帰宅客のスムースな流れとしてはものすごく優秀な運営だと思った。
プログラムは2日で内容が違っている。どちらも見られる人のために変えているのだとか。翌日の方が1,000発多いし、観たいのはやまやまだが、残念ながらこの場所で日曜も観たら月曜を休暇にしなければ帰れないし、両日観るならチケットも宿泊費も倍額になる。誠に惜しいがどうしようもない現況。両日観られるとなれば翌日時間を持て余すが、余所者としては出雲大社とか松江城とか石見銀山とか足立美術館とか観光名所にことかかない場所だからそれは問題ない。またいつか、機会があれば訪れたい。
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