花火野郎の観覧日記2023

観覧日記その5 7/22
きほく燈篭祭り花火大会

  
三重県・紀北町

    

撮影場所から

メイン会場から筒設置状況


彩雲孔雀

    
 一度は行ってみたかったけれど、確か燈篭祭は7月20日前後の金曜開催と記憶していて、それで長いこと行かれなかった。なにげに今年の開催情報を見るとなんと土曜日ではないか。それで長年の希望が叶うかと急遽出かけることにした、前日遅くまで残業労働だったこともあって、どうするか悩んだが、土曜開催ならどうしても、と夜中に起きてまで暗いうちから車をはしらせたのだ。そしていろいろ準備不足だった。
 遠い。さすがに遠い。午前2時半に車を出し、現着は9時半頃。すぐにロケハンに出かけるが、事前に調べてあった会場正面の山坂道はすでにびっちりと三脚とシートで場所取り済だった。現地の写真愛好家に聞けば、前日以前からとっくに場所取り済みということで彼方から当日やってくる客には無理無理な設定。つづれおりの山坂道を喘ぎながらてっぺんまで登ったが見通しの効く所で三脚は途切れることがなかった。いやもし隙間があったとしても機材を運び上げるのも、そこで待機するのも、飲み物もトイレも困り果てる場所だ。木陰に沈没していれば涼しいだろうが遠路来る者にはキツイ。
 全身汗だくになって山斜面を降り、他の場所を探す。他に知られた撮影場所ではSNSの動画などで彩雲孔雀のビジュアルが録られた場所。しかしこの動画を録れる場所は、位置的にそれ以外の花火プログラムの全貌がほとんど見えないのだ。私は初めて行く場所でそれ以外のプログラムの花火もきちんと見たかったので、花火野郎が納得できる撮影地を求めることにした。長年の経験で腑に落ちるというか良さそうな撮影場所は勘でわかる。近くの赤羽川の河川敷に良さそうな場所を見つけまず確保。付近にいた地元の方に話を聞いて打ち上げのあらましが掴めた(この時聞いた話が後で効いてくるのだが)。
 それからいったん車に戻り、大会本部のあるメイン会場へ。プログラム冊子はあったものの関係者がいなくて部数が少なくて準備中ということもあり勝手に持っていけない状況で、花火プログラムのページだけスマホで撮って確保。メイン会場から花火の設置状況とか付近を眺めていると、「あの辺が良さそう」と勘が知らせてくれるポイントが目に入り、スマホで位置を確認しながらそこをロケハン。海岸沿いの防波堤の上、のような場所で打ち上げ場所を斜めに見る格好。すでにそこそこの客と写真愛好家が場所取りしていたが、まだ余裕。海と花火以外、写る物が無い場所だが、いい塩梅ではないかと思い、三脚を運んでこちらメインとすることにした。車からはカートで転がせる道中。最初の河川敷のポイントはのちに撤収。
 この時点で花火まで半日以上もあったので昼食後は車近くの日陰で長らく待機。機材を運んだのは16時過ぎ。
 開始は20時と遅い。スタートし会場でなにやらアナウンスしているがほぼ聞こえない。花火が出たら対応する、といった具合。プログラムを見ると花火内容は三重県という場所柄か、どうか。担当煙火店が同じこともあり、熊野とよく似ている。その特徴は「追善供養」の花火が数多いこと。
 ここの最大の見せ場は「彩雲孔雀」というプログラムなんだけれど、主催発表のプログラムではフィナーレにやるはずが途中でおそらく炸裂。放送も聞こえない場外で見ていたので近くの観客は「それがいつ来るか」と誰も帰らなかった。しかし結果としてはとっくに終了という顛末。なんだかなー。
 千輪放射打ちである孔雀花火、がラストの見せ場。多くの観客がそれを見に来ているのに、フィナーレはそれではなかった。プログラムにもそう記載されているのに、まったく違う内容で終了した。放送が聞こえないせいもあって周りの客もなかなか帰らない。居た場所にはサイライトの警備本部があるのに一切何のアナウンスもなし。
 待てど暮らせど待望の打ち上げが無いまま。メイン会場近くの観客が帰るため動き出しのが見えたことで、ようやく「終了」したのだと了解して私も周りの客も帰り支度を始めた。メイン会場ではプログラムの入れ替えなどアナウンスがあったのかもしれないが、しかしこれは無いよ。
 この進行にはがっかりしたし、呆れた。途中でいきなりやったとはいえ、さすがに撮り逃すようなミスはしていない。しかしそれに備えて構図や画角を変えるつもりが、それまでの花火に合わせていたため考えていた絵にはならなかったのだ。勝手ながら長い距離を遠征し長い1日を過ごしてこの落胆は計り知れなかった。これでこれからの自宅までの長時間の運転ができるのかと力が抜けた。
 午前中に現地で声をかけて話を聞いた何度か観覧しているという若者に、肝心の千輪放射打ちがラストではなく「途中で入った」と聞いていたので、ああ、途中のアレか。途中でかましたのねと後で理解した。しかし公式でも町のHPでも花火がらみの観光の最大のビジュアルにしているそれをプログラムに記載していながらフィナーレにやらない、というのはもう呆れるしか無い。長岡のフェニックスも混雑緩和のため途中で消化するし、目玉がラストまで登場しない、ということはあるのだけど、あるのだけど、あるのだけど。
 帰路は死ぬほど渋滞した。花火終了が21時過ぎなのだから、急いで車に戻って出発も21時30分を過ぎていた。それからまず主催指定の駐車場から出るのに数10メートルを1時間以上。そこから最寄りの紀伊長島ICまで1時間。そして伊勢道に入った途端、伊勢市近くまで延々と20キロメートル近く渋滞。日付が変わって午前1時を過ぎても伊勢まですらたどり着かない。車のナンバーを見ると全部が燈篭祭じゃないかもしれないが、三重、京都、滋賀ナンバーまであり、伊勢や名古屋や、京都滋賀から大勢押し寄せた行楽渋滞なわけだ。しかしそれもむべなるかな。JR紀勢本線は臨時ダイヤがあるだろうがどれほど輸送できるのか。しかも名古屋まで行くわけでもないだろう。観覧客が多いというより、伊勢や名古屋方面からの客は車がなければ“帰れない”からだ。それでこの渋滞。なにせ伊勢から紀伊長島までほとんど対面通行という高速モドキ。つまり一般道の下道と変わりない。渋滞も当然。渋滞後の最初のPAでただちに沈没。名古屋までの長いこと。それから仮眠しては少し走りを何度も繰り返し自宅には午前8時半くらいに着いた。
 駐車場からカートで機材を運べるいい撮影場所も見出したし、初回は偵察飛行とも考えられる。地元の方はみなさん親切だったし、海の幸の昼食も文句なし。だからリピートしたいのはやまやまだが、帰路渋滞と距離を鑑みると悩ましい。
 

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