花火野郎の観覧日記2021

観覧日記その3 3/20
第2回 高崎HANABIコンクール

  
群馬県・高崎市



撮影場所から

オープニング花火
有限会社菊屋小幡花火店

オープニング花火
有限会社菊屋小幡花火店

オープニング花火
有限会社菊屋小幡花火店

審査基準玉「藍より青く」
有限会社菊屋小幡花火店

1.夕映えの花

2.冷凍マグロ〜おいしさ長持ち〜

3.幻想の花

4.止まない雨はない
   

5.炎・命を燃やす華

6.菊彩

7.燈火〜煌煌なる儚き世界〜

8.HANABIKIRIKO
〜江戸切子に魅せられて〜

9.夜空のコントラスト明暗競演
   

10.点滅2.0

11.ネオン〜アジアの夜〜

12.幼き日にみた万華鏡美術館

13.春告げ花

14.冬の終わりを告げる淡雪

15.百花繚乱

16.南国への旅
〜七色パイナップルを探しに〜

17.ウォーターオパール

18.よるの向日葵

エンディング花火
有限会社菊屋小幡花火店

エンディング花火
有限会社菊屋小幡花火店

エンディング花火
有限会社菊屋小幡花火店

エンディング花火
有限会社菊屋小幡花火店

エンディング花火
有限会社菊屋小幡花火店
    
 コロナ禍にあって、第2回目が実現するとは思っていなかったので驚き、嬉しかった。当日の現地でのコロナ対策を踏まえたスタッフの尽力を見るに、無事に開催にこぎつけたことに頭が下がり感謝するばかりだ。サプライズやシークレットのような誰のためにやっているのかわからないゲリラ花火じゃなく、きちんと広報して客を招いた上での花火大会、やはりこうでなくては。
 次回があるなら場所を変えて開催とも言われていたが、会場も打ち上げ場所も昨年とほぼ同じだった。すでに1回目でロケハン済みなので正午前に現着。道の駅はコロナ対策かレストランのある1階は閉鎖され、2階に臨時販売所が設けられていた。道の駅向かいの食堂で昼食。
 昨年、国道や会場周辺道路が渋滞と路上駐車で混乱した。撮影場所近くの狭い農道ですら行き交う車が容易にすれ違えず、花火が始まっても渋滞していたし、開催時間が近づいてからのんびり出動する地元組は、駐車場所が無いどころか、会場接近もままならなかったようだ。
 こうした観覧客や地元住民の車に関しての苦情を汲んだ形か、第2回では、指定駐車場などが大幅に変更になった他、コロナ対策とも一緒になって、会場を挟んだ国道406号を2箇所で通行止にした上で開催することになった。道の駅の駐車場を使えないのは変わらないが昨年道の駅周辺にたくさんあった臨時駐車場はすべて関係者専用になり、一般客は通行止区間の外の駐車場に駐めなければならなくなった。近めの駐車場は倉渕中学校と旧東小学校で、それぞれ道の駅まで1,200メートル、800メートルと小学校の方が若干近いのでそちらを利用。撮影場所にも小学校の方が近かった。私が駐めたのは昼頃だったがそれからすぐに満車になっていた。
 通行止区間を設けたことでそこから入場ゲートのような形でコロナ対策の検温や消毒の場所が作られて、観客はそこを通って会場に入ることになる。観客の上限を4,500人としたが、国道上が見物場所にもなるので観覧エリアが十分にもなった。
 こちらの撮影場所は国道上では近すぎるので、風向き予報などから昨年と2メートルくらいしか変わらない位置。ずれたのは前方の立木の背丈が伸びたので少し外したわけ。到着時にすぐに三脚を運んだ。先日同じ市内で盗難に遭っているので仮三脚。がすでにその場所には三脚が林立。三脚ラインはよろしくないが最終的に蜜々状態。昨年各地に散っていた愛好家が、迷惑をかけたわけでもないのだろうが今年は住民に立ち入りを拒まれたりして仕方なくひとところに集結した感じ。自分の立ち位置も畑のすぐ脇なので、農作物を踏まないように注意。
 現地では昨年の富士山のクラファンの時と同じく多くの愛好家たちとの久しぶりの邂逅と歓談。それもまた嬉しい時間だった。
 撮影場所に立って、三脚を前に並ぶ顔ぶれを見てなんとなく気が付いたことがある。もちろん旧くからの既知の愛好家や写真愛好家も多く見られるのだが、まったく新しいとくに若年世代の一団が増えたなぁと感じたのだ。とくに若い女性の二人組とか、かつては会場中探しても見つからなかったような「花火」写真ファンが多く目についた。そしてスマホで撮るかと思いきや、簡易軽量ではあってもきちんと三脚と一眼デジなどを構えるのだ。今はこうしたHPの写真見せなど彼らにとって死語事項だろうけれどSNSなどを通じて、花火とその写真や動画に興味を持った世代なのだろうな。そうした新しいファンが増えて、かつ真の花火ファンになってくれれば喜ばしい。
 17時過ぎに撮影機材を運んでスタンバイ。ブログラムにある打ち上げ場所の立ち入り禁止を示す地図を見ると、先回より下流側にずれているような。今日は打ち上げ場所を見ていないので、なんともいえない。出て見て修正。
 オープニングはいきなりワイドだから、第1回目の失敗を考え、かなり広角の横位置構え。そして出て見ると、なんと立ち位置はほぼ正面。前回よりあきらかに打ち上げ場所の左方向が下流側に若干広がっていた。しかもいきなり大玉入りで正面だから、20ミリ程度に設定していたのに上が少し切れたくらいの大迫力だった。
 続いて菊屋小幡花火店による審査標準玉が上がると、これも射出位置が前回より左方向にずれていた。立ち位置は昨年と2メートルくらいしか変わらないのに、基準としていたコンビニの行灯看板のすぐ左脇くらいからだった。進行アナウンスはほぼほぼ聞こえていて、タイミングを見失うことはなかった。
 通行止や各所に多くの警備員を配しての路駐対策に務めたものの、結局目ぬきの国道以外や地元民のよく知る道を使って、会場近辺にはどんどん車が入ってきていた。路駐はできないものの開始時間近くの車の往来はけっこう多かった。
 残念ながら18時30分のセレモニー開始前に小雨ながら降り始めてしまった。天気予報は曇りのち雨。現着時にもうどんより曇り空。星空に恵まれた昨年とは比較にならないが開催されただけでもよしとしなければ。気にしていたのはいつ降り始めるか、だったが悪い方が当たってしまって崩れるのが早かった。
 出品は第1回目の20作品から18作品と微減となったが、それでも十分な内容だった。あいかわらず作品名はアナウンスするものの、作者は伏せられたままだから、どの作品がどの花火師によるものかはわからないという趣向。オープニングから審査基準玉、そして本割に入ったとたんいきなり1番目の出品作で見事なまでの「黒玉」。落下して地上開花。これほどまでほぼシングルで典型的な黒玉は滅多に見られない。スターマインの中の1発が落ちても気がつかないかもしれないが、競技で1発しかない大玉が落下すれば目立つ。これで安全確認で少し中断したが大事なく続行となった。
 その後も雨足が絶えることはなく、傘を片手に差しかけての撮影。予報と風向きも変わり、やや差し込み気味でエンディングのワイドでは終盤の玉数の多いところでかなり煙ってすっきり行かなかった。まぁ目視できただけで良い方か。エンディング花火はほぼ昨年と設置場所が同じだった。
 雨は打ち止めまで降り続き雨中の撤収となった。茂木の再現よろしくカメラを解体してる状況じゃなく、レンズもレリーズもつけたままでバッグに放り込み、足早に車まで退散だった。昨年はナビを見て道を探りながら渋滞を迂回して帰ったが、普通に出庫して来た道の国道406号を戻った。出だしで少し詰まっていたがまず順調に帰れた。しかし帰路のどこかで夕食と考えても、コロナのせいか20時を過ぎると閉まっている店が多く、昨年入れた店もとっくに営業終了になっていた。
 確かコロナからみで表彰式のようなセレモニーはなかったはずだが、後日、報道によると優勝は「よるの向日葵」。株式会社マルゴー(山梨県)の斉木啓介氏。となっている。
    
    

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