花火野郎の観覧日記2019

観覧日記その2 1/19
河口湖・冬花火2019

  
山梨県・富士河口湖町



  
     

  

  

  

  
    
 河口湖で富士山を入れての花火撮影にはいくつか条件が揃う必要が在る。出来れば快晴で、富士山に雲がいっさいかかっていないこと、満月に近い月が天頂近くに昇っていること。そして当然ながら風向きが良いこと。月が無くても感度を上げて露光すれば富士山は写るが、向こう側の富士市や裾野市の町灯りが盛大に空を明るくしてくれる。月光が富士山の山体を照らしてくれることで、山頂部の積雪を含めて、より速い露光時間で写ってくれるので町灯りの影響を少なくできる。雲が出ていれば、それも月が照らし出して白く浮び上がらせ、花火が引き立たないからNGだ。
 この晩の月は月齢13.1で満月の2日前だけど光量は十分。その他はほぼ条件を満たしてくれたけど、風向き予報がいまいちなのと、風速1m程度と弱い予報。富士山のライブカメラで山体に雲がかかっていないのを確認してから午後2時頃に出かける。なに早く着いても待ち時間がやたら長いだけだし。
 現地は雪も無く穏やかに暖かい陽射し。この日は日中も夜も比較的暖かい日で、花火開催時間も冷え込みは少なかった。そのおかげでノーマルタイヤで来られたのだけれど。太平洋側は晴天が続き、なにより雨や雪がほとんど降っていない。そのせいか富士山の積雪も少ない感じがした。午後4時に着いても待ち時間は4時間もある。月は既に昇って来ていて花火開始時にはいい具合の位置まで昇るだろう。
 機材を運んだのは1時間半ほど前。撮影場所は河口湖大橋の歩道と決めた。しかし河口湖大橋はバスやトラックなど大型車が通るとかなり上下に揺れるので、その間は露光しない方が良く、それどころか大型車が橋にさしかかるくらいでもう全体に大きな振動が来る。それにしても上下線とも交通量が多く、花火開催時でもバンバン車が通過する。
 準備している橋の上では何人かの中国からか台湾からかわからないけれど、「撮影目的の」外国人に声をかけられた。ちゃんと花火が在ることを知っていてそれを目的に、三脚込みで撮りに来ているのだ。なんでも台湾あたりの観光情報サイトには日本の冬花火の開催情報まで掲載されているらしい。
 カメラは1台で縦位置のみ。打ち上げは途中で大池公園のポイントをメインに、向かって左側、畳岩からの同時打ち(都合2箇所打ち)、橋の反対側の八木崎公園からと、常時ではないが3箇所からの打ち上げ。私はメインの打ち上げだけに絞って撮った。
 出だしは良かったが風向きどころか風が弱く後半は煙がたなびくように滞留してしまった。湖面の写りが綺麗だと思ったが、それは風がないからで、逆さ富士など撮るには良いが、花火の煙をはらってくれるほどではない。
 
    
    

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