花火野郎の観覧日記2014

観覧日記その32 12/31
ツインリンクもてぎ 花火の祭典〜冬〜

  
栃木県・芳賀郡茂木町


八重芯


三重芯

三重芯

四重芯落下

二尺・単独狙いのはずが・・
  
 13時に愛好家仲間を宇都宮駅でピックアップして現着は14時。打ち上げは17時30分からと早く、あと3時間余なのだが、場内はまだガラガラ。駐車場もスカスカ。昨年もそうだけど多くの客は間際にやってくるみたいだ。今年は計らずも、結果として茂木皆勤賞になってしまった。とはいえ何かご褒美があるというわけでもないが、強いて言えば今日の風向きが絶好なこと。迫り来る低気圧のせいで、安定した南東風。南が入る風は春夏秋冬を通して茂木では極めて稀な風向きだ。そして第3ターン側に立てば順風という好条件。だから駐車場から一直線にそこを目指す。ぽつりぽつりと三脚が立っている中に場所を確保。
 今回は初めて定番の部構成ではなく、構成時間の全てをノンストップで打ちつくす。と謳っている。実際には2部構成で、合わせて約30分間の打上げだった。例によって、ノンストップという以外はいっさい説明がないが、打上げ直前に一度だけ花火内容をアナウンスした。音(おん)だけなので以下が正しいかわからないが・・・。
パート1 花火交響詩 宇宙〜そら〜。23分30秒間打ちっぱなしの音楽付きワイドスターマイン。最後に二尺玉入り。
パート2 アンビエ(ント?)ブルー いわゆるフイナーレ。全てが銀一色の展開だった。
 パート1は長いだけあって、それなりに楽しめたが、メリハリというか起承転結に欠けた感じで、だらだら長く続く、という印象。折々に入る単発あるいは対打での7号10号の割物はグレードが高く、八重芯、三重芯は良い出来だった。パート1の終盤、錦冠連打から二尺に入る直前、単独の三重芯が2発続いたあと、両サイドから唯一の四重芯対打ちになったが、左側が落下し地上開発。曲導が2本で対打ちと判ったが、左側が途中で途切れて、右側しか開花しなかった。ここで黒玉になるのか落下して開くのかと考えるのだが、落ちただろうというタイミングになっても開かなかった。それで経験則からこれは黒玉(開かない不発)だと判断した。ところが次の打上げに入ってしばらくしてから突然半円に開いた。時間が空きすぎていたので、「冬に地割れスターマインかよ」と思ったぐらいだ。すぐそれが四重芯の片割れだと察知したが、落ちてからかなり経ってから開花したものだ。後で写真を見るとほとんど射出地点でそのまま開いている。真下に落ちた格好だ。撮影時刻を調べると、打ち出されてから落ちた玉が開くまで40秒もかかっている。
 この地上開花によりやや経って火災が発生し、パート1終了後に消火活動があったためフィナーレに入る前に若干の中断があった。パート1ラストでせっかく二尺を投入しながら、混ぜこぜで上げてしまっては勿体ないなぁ。しかも全てが錦一色の中での錦冠なのでなおさら目立たない。多くの一般客にはどこで上がったのかわからないだろう。とくに向かって左方向から見ていた客は中央の錦の弾幕に重なってしまったろう。こちらも二尺が単独で正面に見える場所だからそれ狙いでカメラを1台振り分けたが、思惑が外れた。二尺込みで全体を横位置で入れる、という手もあるが茂木の至近距離だと地平が歪むような広角が必要だしかつ持ってないし、とあきらめた。
 2パート目は銀で統一されていて良かったけど、ちょっと呆気ないというか、尻切れのような終了感のない締めくくりだった。いつもの小幡ならワイド一斉掃射で締めるだろう構えていたが、来るか、というところで「本日の打ち上げは終了云々」のアナウンスが流れて「え・・終わり?」拍子抜けした。二尺をその他と混ぜて消費するくらいなら、その分を一斉打ちにまわしたら良いのではなかろうか。なんか不完全燃焼的なもどかしさ。すかーっと新年、という気分にはならずどうも釈然としない中で片付け、愛好家諸氏とも良い年をと挨拶して別れる。仲間を無事に駅まで送り届けて帰宅。ともあれ冬の花火もカウントダウンも年々規模縮小してゆくなかで、有料とはいえこれだけの物量の花火を見られたのはありがたい。
 来期はまた花火の祭典の日の観覧諸料金などが値上げ方向で改訂されるみたいなので、花火の規模が拡充されるわけでもないだろうから今後観覧するかは未定。

 この大会で2014年度の観覧を締めくくりました。私的には予算オーバーで行けない遠征もありましたが観覧日記に未掲載の分を含めて35箇所の花火大会、花火イベントを無事観覧できたことは、とても贅沢な時間を過ごさせて戴いたと感謝するばかりです。
 ともあれ新年度もまた無事故の消費とともに素晴らしい花火に出会えることを期待しつつ、新たな観覧に胸を躍らせる年末年始です。観覧日記2014をお読みいただきありがとうございました。
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