花火野郎の観覧日記2009

観覧日記その7 7/25
第8回 こうのす花火大会
  
埼玉県・鴻巣市

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メイン会場全景(17時過ぎ)。正面が打上場所。有料席(中央区画ブルーシート)にはまだほとんど客が到着していない。
      
 7月最後の花火集中日だけれど、近場で探すと選択肢は多くない。その中でほぼ隣の市の鴻巣をチョイス。
 鴻巣というと埼玉県の運転免許センターがある所で、普段は免許更新とかその用事でしか出かけない。
 さて、こうのす花火大会。「燃えよ!商工会青年部!!」と公式ページにもあるように、この大会は運営スタッフのやる気と情熱に溢れている、とお見うけした。埼玉県内で初めて三尺玉をぶっ放した昨2008年。大会の準備から当日打上終了までをリアルタイムに綴った公式ブログからもその熱意が伝わってきた。2008年は気象条件がいまひとつだっただけに、その中で虎の子の三尺玉を大事に大事に扱い、打ち上げたくだりは実にスタッフの思いが良くわかった。残念ながら2009年はこのようなご時世で、三尺玉は無くなってしまったけれど、運営スタッフの熱意だけは失われていないようだ。そうしたスタッフによって運営される大会はどのようなものだろうかと初観覧。しかし県内とはいえまだまだ見ていない大会はいくらでもあるなぁ。
 自宅からはいったん大宮駅経由で高崎線に乗り換えるかたちで約1時間。車なら直接行けるけど、所定駐車場のオープンが17時からと遅いので電車で向かう。初めての場所で路駐も怖いし。家を出たのは15時近くなってからだ。本来はこんな時間にゆっくり出られればいいのだけど、昨今の花火観覧は厳しすぎる。
 昨2008年にも一度観覧を検討したので(実際は天候不順で不参)地理やらだいたいの様子は把握していた。しかし現地は地図とは違うもので会場の様子を見るため少々遠回りにメイン会場に接近した。そのせいで駅からメイン会場まで1時間も歩いてしまった。堤防道路だけでも約2キロメートル近く歩くことになったが、当然モロ炎天下でふらふらになった。幸い気持ちよく風が吹き抜けているのでなんとかメイン観覧席側までたどり着けた。打上地点を中心に遠巻きに弧を描いた1.5キロメートルほどの長大な堤防道路と河川敷が観覧場所となり、観客のキャパシティはもの凄いレベルだ。河川敷はゴルフ場とか整備されている風でもなくただただ広大に拡がっている。なるほど三尺が打てるのも納得。
 駅から最短距離の道を辿ってもまず徒歩30分はかかる。夏場に歩くには遠すぎるのでバス便など併用したいところだ。歩きながら打上場所を確認し、風向きを読んで遠くに見えるメイン会場の中でピンポイントでたどり着くべき目標を定めた。そこは堤防斜面で足場のいいコンクリートになっていて、日陰で涼しいし視点も高い。座って観て撮れるというなかなか良い場所でそのままこの日の観覧場所になった。プログラム紙を買いに行って後は開始をのんびり待つ。空にはレンズ雲がたくさん出ていて上空の風が強そうだ。昨日の金曜とは打って変わって高気圧充分の空。気象レーダーで調べると雨雲が来そうな予報だったけれど気配は全くなし。このところ太陽なんか拝んでなかっただけに(日食の日さえ!)素晴らしい好天だ。予報通り見事な南風。しかも風力強め。一斉出しの定時雷の煙があっという間に飛ばされていく。南風が吹けばメイン会場は若干の風下気味。したがって少しでも横風傾向にするために花火に向かって右側、西の外れに位置している。
    
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 駐車場開場は17時からだけど、結局私の現着も17時になっていた。それで観覧場所確保には十分。私の居場所も三脚が並んだが、花火写真愛好家という風情の知り合いも見かけない。主催者によってこの花火大会の写真コンテストも開催されるので、それなりに狙ってはいるのだろうけど和やかに撮影を楽しんでいる風だった。
 堤防道路はほとんど前日以前の場所取りも済んでいたが、キャパシティが充分のため問題ない。客の出足は有料シートを含めて18時からがピークでのんびりゆったりの大会である。そして開始が近づく頃、相当数の観客を飲み込んで盛況になった。
 開始近くなると有料席両脇にある吹き流しの裾がこちらを向いている。ひたちなかの5文字がフラッシュバックしたがまぁ仕方ない。初めての場所では正攻法というセオリー通り。車があれば風上の裏手に回れるだろう。しかし花火以外に写る物を探すのが大変そうだ。
 始まってみると、花火の発煙は綺麗に真横に流れた。向かって右から左。向きとしては南西と西寄りになってこの会場は南東ではモロ風下になるのでまずまず。会場全体でカウントダウンを促したものの、ゼロで花火が出ず、おっといきなりか。そこは予行練習とかわして仕切直し。
 プログラムは進行アナウンスと共に7号、10号の単発〜10発打ち程度と1箇所からのスターマインをきっちり繰り返す構成。ところどころにワイド系の合同スターマイン(BGM付き)が入ってアクセントになっている。10号は一斉出しや対打ちなどで上げ方に変化を付けている。
 遠くから全景を観たとき、近いんじゃね?と思った通り、メイン会場では7号を打って下から入れると28ミリでぴったりだから10号だと上が切れる。それくらいの間合い。あまり写るものがないので前景に建ち並ぶ販売用のテント(露店商ではない)と遠くの橋の灯りくらいか。露店商も並んでいるがその場所が堤防道路直下といった感じで近すぎて前景としては苦しい。
 プログラム中盤からはスターマインの合間はほぼ10号打ちになるので、さらに広角の24ミリ1発で10号中心に撮る。本日は歩きが長くなることを考えてフイルムカメラ1台三脚も1本。必要な時にレンズ交換して撮るという態勢。プログラムもゆったり過ぎるペースで進むので、せかせか撮るような場面もない。
 終幕はナイアガラ仕掛けを中心としたワイドスターマインで終了感も十分だった。
 19時前の挨拶から始まり、フィナーレ花火終了が21時10分と花火内容はともかく、2時間超の開催時間は、長い、長すぎる。下がコンクリートのせいもあってお尻が痛い………。
 途中アナウンスも何もない間とか、呼び出しのアナウンスなどせずに尺を詰めて、せめて90分になればもっとテンポがいいと思う。またフィナーレに入る前の期待感を高めるにしては長すぎる待ち時間とか、カウントダウンや随所での点火ミスなど、時間を浪費している感がある。プログラムだては63番まであるので1時間は難しいかと思うが、2時間は冗長すぎると感じた。煙火店1社なので相当数繰り返されるスターマインはどうしても同じ内容の繰り返しになるが、小型煙火類をふんだんに取り入れた、少し豪華でワイドな「合同スターマイン」などプログラムにメリハリをつけようとしている。合同というのはメッセージ付きの小口、個人のスポンサーを束ねたもの、という意味で、プログラムには個別のメッセージが記載されている。
 尺を楽に打てる環境は強みだと思う。メイン観覧席からも400メートルちょっととなかなか迫力を感じる間合いも魅力だろう。7号、10号は多重芯などは無いもののなぜかとても見応えのある玉と普通の玉が混在している。見応えがあるのは、尺の対打ちや一斉打ちのプログラムで音と量感の満足度は高い。時世を鑑みてか二尺、三尺をやる代わりに尺を含めた玉数を増やした、という選択だが発数を減らし開催時間を短くしても大玉が打てる環境を活かしてそれを名物に残しても良かったように思う。
 長丁場だけど、久しぶりにのんびりゆったりとした花火大会を味わった。帰路は最短距離で駅に向かうが、地元客がほとんどなのか鴻巣駅利用客はさほどではなく、駅頭や構内の混雑もまったくなかった。    
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