横浜港開港記念みなと祭 国際花火大会
(神奈川県・横浜市)

港ヨコハマに夏を告げる花火大会、終了後の散策も楽しい。

開催日時  毎年7月海の日前の土曜日
打上場所  山下公園沖海上
問い合わせ先 横浜商工会議所・国際花火大会実行委員会 TEL 045-671-7423
 

概要
  
 海の記念日に行われる花火大会だ。東京近郊では花火シーズンの幕開けとなる大きな大会といえる。花火の品質も良く、様々な種類の割物や質の高いスターマインが楽しめる。特に割物は10号まで打ち上げ、吊り星を使った「小割松島」や連星(れんせい)などの変わり種逸品は見逃せない玉だ。 

アクセスと観覧場所

 最寄り駅は、横浜駅。根岸線の桜木町、関内、石川町の各駅。または地下鉄みなとみらい線、日大通り駅(赤煉瓦パーク方面)、横浜中華街駅(山下公園、山下埠頭方面)。プログラムは駅構内等に置いてある他、夕刻からは山下公園など各地で配布がある。
 横浜という場所柄、アフター花火の選択肢も幅広く、定番の中華街や元町に加えて、みなとみらい地区やコスモワールド周辺、新装なった赤レンガ倉庫一帯も立ち寄りスポットとしてチェックしておきたい。間近に花火を観ることにこだわらなければ、最初からこうしたエリアに直行するのも悪くない。
 花火を至近で観るための3大観覧・撮影ポイントは、山下公園(写真右)、山下埠頭、大桟橋になる。これに港の見える丘公園、赤レンガ倉庫周辺を加えたところが定番だろう。

山下公園 大会正面にあたるが狭いのでとにかく激しく混む。2002からは植え込み一帯を囲んで保護するようになってさらにスペースを食われた。2005年度からは17時で公園への入場規制(入場禁止)を行った。観覧だけにしても場所取りのために午前中には到着したい。撮影なら山下公園でも最前列に出なければならないが、山下公園内でベイブリッジと花火の組み合わせが場所は限られており、そこも昨今は半ば営業行為とみられる巨大シートで場所取りされているので撮影には不可であろう。いずれにせよ花火打ち上げ台船とブリッジとの位置関係で構図が決定してしまうが、台船の配置(係留場所)などが当日にならないとわからないので早めの出動が不可欠となる。公園内では海側に通路を設けてあるため海際の柵から2メートルくらいは場所取り出来ない。通路が花火側最前列にあるため、打ち上げ中でもひっきりなしに観客が通行し、時には立ち止まって見物してしまう。あまり前の方に場所を取ると通行人が邪魔である。
 山下公園内ではさらに氷川丸の後方から花火と組み合わせるアングルも人気が高い。台船と氷川丸の位置を良く検討したい。氷川丸の後方あたりというと、山下公園の元町寄りで駐車場の入り口があるところだが、このあたりは比較的空いているといえる。
山下埠頭 ここはこの花火大会の日だけ大桟橋に面した一部(埠頭の付け根から埠頭の1/4程度)が一般開放されるものだ。大人数グループでの観覧にはこちらがお薦めとはいえるが、最近は前日あたりからの場所取りも熾烈で、しかも百人単位で座れるのではと思えるほどの非常識な巨大な建築用シート(個人やグループの持ち物ではない)がいくつも敷かれて厳しい状況になっている。2006年からは、ここに大規模な有料椅子席が設けられて、一般の自由観覧場所が激減したためいっそうに激戦区となった。埠頭内には港湾労働者向けの売店や自販機、WCも近くなので便利ではある。午前中には到着して場所を確保した方が無難。早めにシートなどでキープして元町方面を散策に出るなど、開始までの時間も楽しみたい。場所がら、足下も付近もほとんどコンクリートであるうえ、日陰も限られているので待ち時間は覚悟が必要。
港の見える丘公園 花火は遠くなるが、夜景がすてきな「港の見える丘公園」もビュースポットとして捨てがたい。ここも混む(カップルが多くデートコースとしては最適)ので撮影などするなら早めの場所取りが必要だ。
大桟橋 山下埠頭と花火を挟んでちょうど反対側の好ポイントだ。ベイブリッジの全景と花火とを組み合わせるには最適なポジションだが風下側に当たることも多く、風向き次第といっておこう。また大桟橋からではほぼベイブリッジが真横からの好アングルになる。大桟橋は2002年6月に改修を終え、この花火大会の日のみ開放される。屋上ボードデッキ部分は横浜在住の市民限定で抽選による2000名の招待エリアとなるが、打ち上げ方向エプロン部分は夕刻より一部一般開放される。入場はどちらも17時くらいで、特に一般開放部分は、そのために行列して昼過ぎより入場待ちしなければならないが、行列場所は冷房の効いた屋内でWCもあるので比較的快適だ。
 他にも新港埠頭、臨港パークなどの定番スポットがあるがかなり遠花火になるといえる。新港埠頭は突端部が立ち入り禁止となる。
赤レンガ倉庫周辺 リニューアルされた赤レンガ倉庫付近と、その脇の公園も、散策やデートのついでに花火を楽しむ新しいスポットだ。花火から少々距離はあるが大騒ぎする大規模グループでの場所取りが比較的少なく、子供連れのファミリー向けなどにも木陰や芝地が多くおすすめできる。メインの山下公園などに比べて出足も遅めで良く、充分なキャパシティもある。待ち時間中は赤煉瓦倉庫に避難して陽射しを避けられるし、倉庫内の各ショップでの飲食やWCが利用できるのもありがたい。赤レンガ倉庫一帯からは、花火は大桟橋越しまたは倉庫の屋根越しに見るような具合になる。ここに豪華客船などが接岸されている場合もあるかも知れない。
 
撮影ガイド
 
 花火はスターマインと7〜10号を含む単発が主体で、プログラム上もこれらの繰り返しのパターンが多い。撮影ならこれらを単独で、あるいはスターマインと割物を組み合わせたりと画面構成に工夫したい。山下公園からあるいは大桟橋からでは、ベイブリッジを入れたアングルが狙い目。スターマインは50〜70ミリ、10号は下から入れて24〜28ミリ。
 山下埠頭は山下公園よりずっと花火に近く台船までは300メートルあまり。ここからは大桟橋やみなとみらい地区の夜景がポイント(写真左上)。ランドマークタワーやインターコンチネンタルホテル、コスモワールドの観覧車などの新スポットが素敵なアクセントになり、もっとも現在の横浜らしい観覧ポイントといえるだろう(下記追加事項参照・現在作例の様な写真を得るためには、台船と夜景との位置関係から有料席エリアでなければ不可能)。花火終了後も夜景に向けてシャッターをきっている写真愛好家が多い。こうして街の中心部にレンズを向ける場合は夜空が明るく写ってしまうので、露出オーバーに注意。それと大桟橋にずらり並ぶ照明(常設、仮設=山下埠頭に面した臨時客席は客の前後からライトアップされている)がきわめて明るいので要注意だ。スターマインは50〜70ミリ、10号は24〜28ミリ。台船幅一杯に使ったワイドスターマインは山下公園向けの設置となるので、ワイドに見られるのはここだけ。
 港の見える丘公園からは、氷川丸や山下公園、大桟橋一帯が俯瞰の夜景で入る好ポイント。使用レンズは全般に50〜135とやや長め、スターマイン単独アップならさらに望遠が必要。
 赤レンガ倉庫奥の海沿いからは台船まで700〜800メートル。大桟橋越上に上がる花火を狙えるが、ここでも大桟橋の常設照明が非常に強烈な明るさで、しかも山下埠頭などからより至近になるため影響は免れない(写真右)。打ち上げ中も消灯しないので露出はなるべく短く、絞りも落とし気味にしなければならない。ただ、みなとまつり国際花火の時は、観覧のために豪華客船などが停泊していることが多く、この照明はうまくマスクされるだろう。船との組み合わせの良いアングルが得られる。スターマインで50〜85ミリ。10号で50ミリ程度の画角となる。横位置狙いも面白いだろう。大型の客船(飛鳥2など)では喫水からの船の背丈が相当あるので、号数の小さい花火では船の上高くには顔を出さないので注意。大玉を中心に狙うとバランスがいいだろう。
 赤レンガ倉庫と花火との組み合わせでは台船からの距離は約1000メートルとかなりの引きとなり、レンズも10号を撮ったとき70ミリから上になるだろう。10号が上がっても倉庫群より花火が大きいことはありえない。
 山下公園や、山下埠頭からの観覧なら帰路は遠回りでも東京方面に帰るなら元町を抜けて、石川町駅を利用した方が良い。駅周辺はたいへん混雑し、構内に入るまでが大変だが、ホームへ上がって1〜2本待てば座って帰れる。地下鉄・横浜中華街駅などでは入場規制が行われ、相当長い時間駅構内に入るための行列を覚悟しなければならない。大桟橋や赤レンガ倉庫周辺からの帰り道は足に自信があれば、桜木町駅あるいは横浜駅まで歩いてしまう方がスムースに帰れるかもしれない。

2008年追加事項

「横浜開港記念みなと祭 第53回国際花火大会(2008年度) 」では、有料座席チケットの手配を(株)JTB首都圏 団体旅行横浜支店の取り扱いで販売した。これは市民招待席などと違ってネットを通じて誰にも購入できる。
A会場:大さん橋ふ頭特別観覧席(大さん橋先端打上側)
B会場:山下ふ頭特別観覧席
 席は各椅子席で、価格は¥6,300 (税込) / 座席チケット 1枚となっている。


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