日本煙火芸術協会経歴書
日本煙火芸術協会が文化庁長官表彰
文化庁は去る11日26日、文化活動に優れた功績のあった個人25人と2団体を、文化庁長官表彰することを決めた。表彰式は12月2日に東京・千代田区の如水会館で行われ、団体のひとつに日本煙火芸術協会 (小口昭三会長) が選出された。
この表彰は「永年にわたり文化活動に優れた成果を示し、我が国の文化振興に貢献された方々に対し、その功績をたたえるため、文化庁において選考を行い、決定する」もので、花火業界、関連団体では発の受賞となる。
今回は日本煙火芸術協会が「永年にわたり、煙火(花火)芸術の技能の向上、普及を図り、斯界の発展に貢献している」。と認められたもので、煙火(花火)が芸術文化として高く評価されることとなったわけである。
日本煙火芸術協会(Japan Fireworks Artists Association)は、昭和36年に長野の青木儀作氏を中心に結成された、約30名の超一流の花火師による日本の煙火芸術の最高技術者集団です。
各地で行われるコンクールで優勝し、新しい創作物や独特の技術を保持している作者を会員としています。また、それぞれの最も得意とする花火を持ち寄って各地で共同出展して、得意の技能玉、創作品を披露しています。
煙火芸術協会は、ことあるごとに海外に於いても共同出展し、日本ならではの「八重芯」をはじめとする作品を披露しています。
●日本各地で芸術協会出品による一級の花火玉を観覧することができます。
下田黒船まつり花火大会、神奈川新聞花火大会、選抜中日花火大会、豊田おいでんまつり花火大会、北びわ湖花火大会、水海道市花火大会、水郷おみがわ花火大会など
事務局 東京都江東区門前仲町1−2−6 ユニオンビル3F
(株)ホソヤエンタープライズ内
電話03−3630−2262 FAX03−3630−2210
設立 昭和35年1月11日
目的 日本煙火芸術の向上と普及をはかるため次の事業を行う。
1.技術の交換、研修会の開催
2.煙火大会、競技会、コンクール、海外宣伝等への協力参加
3.文部省主催の芸術祭参加行事等の開催
4.啓蒙、宣伝のための広報出版活動
5.その他煙火芸術向上の査ずる事案
組織 同人29名(平成17年3月31日現在)
主なる役員 会 長 小口昭三
副会長 小松忠二
副会長 金澤 昇
顧 間 清水武夫(工学博士)
事務局長 河野晴行
法人 協会活勤の基盤として、有限会社ハナビ・ジャパンを設け、
事務処理をしています。所在は事務局と同一です.
●沿革
昭和34年秋、八重芯物創作完成者として当時最高技術保持者といわれた青木儀作翁が業界ではじめて黄緩褒賞を受賞されたのを機会に、この伝統的文化財を育成する母胎として当協会が設立されました。東京隅田川の全国花火コンクールにおける主催者の一人である吉川秀一氏を相談役に、その審査員であった朝倉文夫先生、吉田富三博士、山本祐徳東大教授、浜野元継先生などを顧問に青木儀作初代会長の下に11名の同志が集まりました。いずれも、両国をはじめ大曲、土浦、伊勢等の花火競技会の優勝経験者又はそれに準ずる技能所持者が中心でした。青木儀作、青木多門、池谷幸文、北島義一、細谷政夫、藤原貴右、戸沢幾三郎、金沢茂平、堀米昇一郎、須永彦太郎、武藤輝彦のメンバーでした。
当面の事業として、協同発表を岐阜中日花火大会、二子玉川花火大会などで行なうことからはじまりました。
翌年新たに同人として、清水武夫博士をはじめ田村藤茂、小泉庄三郎、小田巧、山口竹一、鶴見七郎の6名が参加して以来、計59名が会友同人として加盟しました。この間25名の方々が亡くなり、昭和40年初代青木儀作会長死去あとは嗣子多門が2代目会長となり、更に昭和56年青木多門の(社)日本煙火協会長就任にともない田畑博顕がこれにかわり、平成7田畑会長の死去のあと小口昭三が4代目会長となり今日に至っております。
毎年各地で協同出品をやり、日本花火の真髄を発表すると共に新しい創造花火を研究して、常に煙火技術進歩の先達役をはたして来ました。
特に、花火の主原料に使用されている危険性の高い塩素酸カリウム配合剤を過塩素酸カリウムにかえるという改革には、会長はじめ同人が率先協同研究を重ね、現在一応の成果を得るに至っていることはご承知の通りです。
また、研究会・研修会を実施して後継者の育成をはかると共に、中日新聞と協力して「花火の歴史」の再現を企画し、展示資料の収集等も実施しました。
海外への花火紹介はカナダ、香港、タイ、ドイツ、アメリカ等で実施し絶賛をはくしています。更に90年には芸術花火の橋頭堡ともいうべき基地をアメリカ合衆国の真々中オクラハマ州エニド市郊外に作り、合弁会社ハナビ・アメリカINCとして最高の空の芸術を広く披露する道を拓きました。今後益々協力をして、業界の地位向上のために努力する所存です。
●構成
全国の花火(打揚)製造技術者で、各地の競技会等で優秀な成績をあげるか、独創的、個性的作品を創ったもので同人2名以上が推薦をし、毎年催される総会で承認されたものが同人となります。いわば日本に於ける優秀な煙火製造技術者の集団です。選考には人格的に円満で協調性のあることも一つの条件ですし、自らが製造にたずさわる技能者であることを尊重しています。(創立初期に於いては優秀作品を発表した経営者を同人としていたこともありました)煙火芸術の理解者及び当協会の功労者を額問、相談役におねがいすると共に、協会の事業に協力された個人及び団体を賛助会員に推薦しています。
●主なる事業
@各地の花火大会での協同出品
同人が最も得意とするもの、更に研究したものを持ちよって行う協同出品は、変化が多くバラエティに富んだ最も内容の充実したプログラムとして各地で好評です。
一つの花火大会の目玉として、呼ぴ物として、愛好家には欠かせぬものになっています。いわば各地各時代の競技大会での優勝作品を集結することも出来る訳で、一夜で日本花火のエッセンスを見ることが出来る訳です。
協同出品をしている主な花火大会会場
岐阜長良川中日大会、金沢中日大会、下田黒船まつり、名古屋、豊田、内海、常滑、一宮、五所川原、飯田、和倉、美濃、彦根、関、四日市、盛岡、須賀川、小見川、水海道、西武園、昭和記念公園、横浜など
A海外での協同発表
西ドイツ 1979年6月ボン
1982年6月・1987年9月デュセルドルフ
1987年8月ベルリンに参加
バンクーバー 1981年〜87年 7年開港まつりに出品
香港 1983年10月・1986年2月・10月
バンコック 1984年12月・1987年12月・1992年12月
1996年12月
アメリカ 1996年9月 テキサス州・ダラス
B「花火の歴史」の発表など
昔から現在までの花火を歴史的にならべて「花火の変遷」、各種の花火を系統的にならべて「花火の種額(分類)」をおめにかけます。また、花火の歴史、作り方等を見せる模型図案等の展示物も可能です。
●今後の目標
- @芸術祭行事参加
- 協会設立時からの希望である文部省主催の芸術祭行事への参加を促進します。
- A伝統的文化財としての記録、技能保存
- ビデオの使用等により可能なかぎり、古来の伝統技能の保存を考えています。
(例)段物、吊り物、など - B海外での芸術花火打揚
- 日本の花火の技能は世界最高の水準を保持しているといわれながら、実際に輪出されている花火は残念ながらその真髄を示すものと程遠い現状です。この欠点を補うためにも、同人が直接海外に花火を持参して打揚げることを積極化し、世界の多くの人々に最高の空の芸術美を供覧し、日本との親善を深めるお役に立ちたいと念願しています。今般ハナビ・アメリカを設立しましたのは前進基地をおいて更に活発化を企画したものです。
- C後継者の養成、技術交換の積極化
- 伝統芸術として、後継者の技能を向上させるために、積極的に交換、研修の会合を開催します。
●芸術協会同人の代表作など紹介(参加順)
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